【平成24年度】FD実施報告書
17/97

長大としての具体的対応が迫られるなか、「内部で検討し、発表会(報告会)を開いてはいかがでしょうか」(教員)、「教員、職員の意識改革が大前提である。大学改革は、簡単に進めないし、進まないであろう。大学執行部の考え方、ビジョンをもっと教職員へ伝える場(今回のような講演会でも、検討会でもよい)を設けるべきである」(事務職員)、といった意見は貴重である。大学改革の論議は、そのままでは個々の教員や職員の問題として捉えにくい。具体的な日常活動がどう変わるべきなのか、一つのたたき台を示し、それを個々の部署でのアクションプランに反映させていくプロセスが必要ではないかと思われる。 今回、学生17名の参加があったが、彼らの間でもいろいろな考えがあるようである。自分の課題として受け止め、「学生として勉強することが何よりも大事であることを学んだ。18-24歳の一定期間をただ過ごす場に大学をするのではなく、世界で通用する人材になるべく努力し、成長する場、期間となるようにしたい」と記した学生もいたのは心強い。学生たちがどのような考えをもち、長大にどのような不満や要望を抱いているのかをもっと聴いてみる必要があり、教職員との意見交換の過程で、学生たち自身もまた変革を迫られていること、主体的学習がさらに求められていることを理解してもらうことが必要ではないかと思う。

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る