【平成24年度】FD実施報告書
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○内容面・運営面のいずれでも、何か改善を要する点にお気づきでしたら、ご記入下さい。 ・ 参加を募る際に「○○に役に立つ」という文脈をわかりやすく示せたら、受講者増につながると考えました。 ○今後、FD・SDのテーマや実践方法などに関して何かご希望がありましたら、ご記入下さい。 ・ ルーブリックの例、動画の例、どこかでまとめてもらえると助かる。 【総 括】 多くの大学教員にとって「自己調整学習」という概念は必ずしも定着しているわけではないが、その定義や背景となる理論的な裏付け、他の関連する概念との比較対象などを交えてわかりやすく紹介されており、概念の把握はおおむね容易に行われたと思う。効果的な学習において重要な学習者自身の取り組み意欲について心理学的な側面から説明されたことは、理解の深化に大きく寄与していると思われる。 自己調整学習に配慮した講義をどのように実践していくことができるかは、教員一人一人の工夫によるものであるが、とりたてて大きな試みというのではなく、講義の中での学生に対するちょっとした問いかけや作業の中で実践していくことができることが、講習中で行われた実習からもうかがえた。どのFDにも共通するが、たとえ短時間でも講演内容に関する自習・作業が含まれることで参加者の理解は格段に深める。こうした経験もまた、参加教員の講義の改善に役立つものと思う。この点からも(アンケート結果からもうかがえるように)実習と講演の時間配分について、講演者と十分に打ち合わせておくことが運営上、重要である。 本学のFDが相当程度定着してきたことは間違いないが、今夏の一連のワークショップを通じてそうであったように、参加者が多少固定化してきている感が否めない。また、教授クラスの参加者を増やすことも必要だろう。

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