【平成26年度】FD実施報告書
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【第2部】松坂理事より、教養教育で推進しているアクティブラーニングにおけるファリシテータの関わり、教員が感じる授業のできの良し悪しに関するアンケート結果と学生による授業評価結果との関連について考察がなされた。 発表の概要 ・ファリシテータの参画が多い授業で学生の評価が有意に高かった。 ・教員が十分にうまくいったと感じた授業に対する学生の評価は、そうでない授業に対す 【総合討論】 松坂理事の発表終了後に総合討論が行われ、下記のような概要であった。 ・ファシリテータの参画とはどのようなものを含んでいるのか。授業によって幅があるよ4 (2) 総 括 【第1部】川越先生より、モジュールIおよびモジュールIIに対する学生による授業評価の概要、集計結果の説明がなされた。それに続いて、担当教員へのアンケートの集計結果についても説明された。 発表の概要 ・受講者1680人の約半数からの回答が得られた。 ・設問は共通7項目に加え、自分は、授業中集中して取り組むことができた、自分は、授業を通して自主的に探求する力が高まった、自分は、授業を通して批判的に考える力が高まった、自分は、授業を通して自己表現力が高まった、という自分は、で始まる自己評価項目が追加になっている点が注目点である。 ・モジュールIの評価の平均に対し、モジュールIIの評価の平均がやや高い傾向があり、評価が4.0未満の項目もモジュールIIで減少している。モジュールIIで評価が4.0未満であった項目には、自分は、で始まる自己評価項目が多く含まれていた。 ・同じ授業担当者が3年間担当した科目では、授業評価が年を追って上昇している傾向がモジュールIでもモジュールIIでも見られ、授業担当者の改善努力の結果と受け取れる。 ・テーマ責任者に対するアンケート結果についても説明され、連絡調整を直接会って行う割合と、公開授業の参観率がともに年を追うごとに低下している点が気になった。 ・科目責任者に対するアンケート結果では、授業で毎回課題を出す割合が年を追って増加していた。授業に対する負担感は、半数以上の科目責任者が有しているようであった。 る評価より有意に高かった。 ・十分にうまく行ったと担当教員が感じた授業は、そうでない授業に比べて有意に受講者数が少なく、約40人が最も授業がやりやすいのではないかと考えられた。 うで、さらなるデータ収集と解析が必要なのではないか。 ・モジュール科目の実施による教育効果をどのように評価すればよいのか。評価が難しいのではないか。 ・小グループに分けた授業を行う機会が多いが、カリキュラムに融通が利かず、専門科目

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