【平成30年度】FD実施報告書
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4 また、学生はこの先恐らく全く異なるコモンセンスを有するコミュニティに散らばっていくわけでしょうから、そこにおいて自分の足(「一人」という意味ではなく、「真の意味で能動的に」という意味)で歩いていくための力の育成、という側面から見たときにどのような評価となるのか.最も重要な観点ではないかと小職は思っています(もちろん大学の教育においても). アクティブラーニング手法を自分なりに解釈して授業に取り入れて実施してはおり ますが、アクティブラーニング手法部分に対する改良を行えば行うほど上述の疑問 がわいてきている現状です(導入の仕方が悪いだけという可能性を否定できません が).現時点における小職の理解レベルでは、アクティブラーニング手法は,例えて 言うと、環境整備に思えてなりません.ある程度劣悪な環境(従来の放任型授業) を生き抜くという経験をせずにどうやってこれから待ち受ける劣悪な環境(社会) を生き抜く力を養えるのか、と. 決してアクティブラーニング手法を否定しているわけではありません.カリキュラム又は授業の中に適切に配置することによって効果を上げることができる手法の一つであるとは感じております.しかし,従来型授業によって養われる力についてあまりにもスポットが当たっていない気がしているので,書かせていただきました." ・特になし ・アクティブラーニング(AL)には少し否定的な考えを持っていましたが、今回のFDで意見が変わりました。フロアーの方から最後に、ALは本来学生個人がALしなくてはならないのだから、高校主導型のALではどうか、みたいな質問があっていましたが、クラブ活動に積極性が見られたとか、70周年記念の劇を作るなど、高校主導型のALでない面も見られていることから、西彼杵高校での取り組みは功を奏していると思いました。また、内容は具体的にはよくわかりませんでしたが、日々の授業をALにされているようで、我々が、授業時に示すもの、例えば、英語の文法については、それをプリントとして渡し、それを元にALをやられているようですね。間違って理解しているのかもしれませんが。この方法だと確かに通常授業に比べて時間がかかるということはないと納得しました。ALが授業の学びだけではなく、生活全体の積極性に貢献するということがわかったことが今回の大きな収穫でした。これからは、講義室は、今のように黒板向きの机ではなく、円卓やボックス対応の席が、標準型になるように作るべきですね。それだと、AL型授業に対応できるし、今までのような講義型授業でも使用できます。何といっても、AL授業のたびに机を動かす手間が省けます。もっとも、多くの教室では動かすことすらできませんが。 ・アクティブラーニングの構築とその努力について理解できました。高校の教諭であり,勉強を教えることが仕事であれば、その努力も報われると思いましたが、大学教員にへ教育の他に研究もあり、研究しか評価されません。ここまでの努力は出来ないだろうと感じました。

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