【令和元年度】FD実施報告書
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の実施が困難な場合) ・授業に英語を取り入れる方法など。 ・大学入試問題の作成の方法。 (2)総 括 【実施成果について】 フィードバック回答者の61%が「今後の授業実践に活かせる内容であった」という質問に「あてはまる」と回答しているため、概ね好評であったと言える。また、「到達目標が達成された」という質問には、33%が「あてはまる」、57%が「ややあてはまる」と回答しており、設定した到達目標についても概ね達成されたと言える。 フィードバックで得られた意見の中には、参考になったという意見も多く得られたが、一方で、実際に自分が指導している授業の目的・実態にマッチしていないという声もいくつか得られている。教育方法は目的に応じて選択されるべきであるため、今回紹介した方法がニーズにマッチしていなかったということである。具体的には国家試験合格のために大量の情報の伝達とその理解を目指す場合にはグループワークはマッチしないという声であったが、このニーズに対応したFDの企画を今後する必要がある。大量の情報を限られた授業時間内に教員が伝達・解説して学習者が正しく理解するということには当然ながら限界があるが、動画コンテンツの作成などによって、学習者の自学を促すことは可能である。本学には資格対応の必要な学部がいくつかあるが、今後、動画コンテンツの活用が期待される。 【自己登録によるFD受講について】 多くの受講者が、問い合わせなしに自己登録を完了し、受講完了までの所定の手続き(動画の視聴→視聴後課題の提出→フィードバックの提出)を終えられていたことより、eラーニング型のFDとして今回の方式は成功したと言える。しかしながら、より簡便な方式を考える上では、フィードバックコメントにもいくつか挙がっていたように、自己登録に必要な「アクセスコードの伝達方法」を工夫する必要がある。これについては、学内の一斉送信メーリングリストに「添付ファイル」を利用できないという仕様上の限界があるが、NUdriveなどのストレージを利用することが適切かもしれない。受講者が「思い立ったとき」にすぐに受講できることをeラーニング型の利点と考えると、可能な限り担当者による登録作業を排除し、受講者の作業のみで開始から完了までを終えることができる必要がある。そのためには最小限の自己登録作業手順を理解し実行できるための、よりわかりやすいマニュアルの開発が必要である。 【今後のFDの要望について】 「学生のモチベーション」に関する事柄が今後のFDの要望に複数挙がっている点は注9

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