learningtips2021
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大学での学びと高校までの学びは大きく異なり、ただ教えてもらうだけではなく、自ら積極的に学んでいくことが求められます。この冊子には、1年生のみなさんが大学での学びを順調にスタートできるように、大学での学び方のはじめの一歩を示しています。大学では、文系理系に係わらず、高校に比べ、文章を読み、書く必要が増えます。知っている知識をテストで示すだけではなく、自らの考えや提案をわかりやすく示して伝える必要があります。そこでこの冊子の第1章には、大学での文章の読み方、第4章には、大学での文章の書き方を示しました。また、大学では他者と協力しながら課題を解決し知識を生み出していく力の獲得も目指されます。そのため、第2章には、グループでの学び方、第3章には、プレゼンテーションのやり方を示しました。ひとりで黙々と学ぶことも重要ですが、他者が持っている自分とは異なる考えを交えて、より深い理解と新しいアイデアにつなげていくことも学びを深めることになります。これらは、どの学問領域においても通底している基礎的な技能と言えますので、早いうちから修得してほしいものです。さらに、第5章には「ふりかえりながら学ぶ」、第6章には「大学とのつながり方」で大学での学びを自分で管理することについて紹介しています。各章には、大学で学ぶ際に具体的に何をすればいいかの「ヒント」である良いかを自分で判断する必要がありますが、まずは良い例を知り、試してみることからはじめてみましょう。また、章ごとに“ルーブリック”という表が載っています。「何ができるようになってほしいか」という大学生の学びの目標を示したものです。大学生となったからには、教員が求めることをクリアするだけではなく、様々なことに挑戦して欲しいのですが、まずはこのルーブリックを参考にして「自分が今どのレベルか」を把握しましょう。を示しました。大学では、何をすればこの冊子を通じてみなさんが、大学で学ぶことの楽しさを発見できること、そして、自立的な学び方を身につけられるようになることを期待しています。はじめに

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